INTERVIEW 06
技術と社会をつなぐ最前線、新エネルギーの基盤を創る
総務・企画部門 水素センター/K.S.
Chapter 01
現在は高圧ガス保安協会(以下、KHK)の水素センター開発チームに所属し、水素やCCS(二酸化炭素を分離・回収して輸送し、地下に埋める技術)といった新エネルギー分野の社会実装を先導しています。主な役割は、国内外の関係者と意見交換を行うコーディネーター業務。たとえば、水素関連の業界団体に参加し、保安の専門家として事業者と意見を交わしたり、アメリカ等へ出張して現地の政策動向をヒアリングし、今後のKHKの活動方針、さらには日本の政策や規格基準整備の方向性を探ったりと、幅広い調整を担います。入社前はすでに完成された技術を維持する保守的な組織だと想像していましたが、実際は現場の声を直接聞く機会が多く、「1を9にする」ような事業の種の成長と成果拡張を積極的に推進する姿勢に驚かされました。また、国際的な業務が多く、高度な英語力が求められる点も予想外のギャップでした。
Chapter 02
日々の業務で心掛けているのは「個人ではなく、組織として完璧を目指す」ことです。初めから個人で100点を目指して抱え込むと、自分の限られた知識や前提に縛られ、周囲のプロフェッショナルの知見を活かせません。そのため、まずは「迅速な60点」のたたき台を作成し、早い段階で社内外の専門家と議論を重ね、組織としてアウトプットの質を高めるプロセスを重視しています。こうした多角的な調整を経て、新技術を社会へ実装する基盤づくりに関われたときが一番のやりがいです。その代表例が、約1年がかりで取り組んだCCSに関する技術基準の策定でした。有識者や事業者と議論を重ねて基準をまとめ上げ、書籍が発刊された際には業界関係者から高く評価していただき、技術を社会につなぐ活動が形になったことで、大きな達成感を覚えました。
Chapter 03
KHKの魅力は、第三者機関として特定の利益に偏らず社会全体の安全に貢献できる公益性の高さです。ジョブローテーションを経ても、社会の安全を守る「保安」という一貫した軸で業務に携われるため、専門性が途切れません。女性のライフプランにおいても、一本道ではなく、途中で横道に逸れたり現場を離れたりしても、過去の経験を活かしてステップアップしていける「ジャングルジム的キャリア」を描きやすいのは大きな特徴です。こうした環境でさらに専門性を深め、今後はプレイヤーとマネージャーの役割を意識し、チーム全体の力を高めることに注力したいと考えています。そしてゆくゆくは、国内にとどまらず海外からも「日本の新エネルギー分野のことなら、まずあの人に会うべき」と頼られるような、KHKを代表する顔へと成長するのが私の目標です。